洗髪からブロー完了までの工程、巻き髪やストレートもOK?
美容室での「ブロー」は、単なるドライヤーで乾かす作業ではありません。洗髪後の髪をただ乾かすだけではなく、スタイルを整え、必要に応じて巻き髪やストレートに仕上げる工程までが含まれることが一般的です。このプロセス全体が、髪の仕上がりを大きく左右します。
美容室でのブロー工程は以下のように段階的に進められます。
| 工程 |
内容 |
使用される主な道具 |
| 洗髪 |
頭皮と髪の汚れを落とす |
シャンプー、トリートメント |
| タオルドライ |
髪の水分を軽く取る |
タオル |
| 根元ブロー |
髪の根元を中心に乾かす |
ドライヤー、手ぐしまたはブラシ |
| 中間から毛先 |
髪全体を均一に乾かす |
ラウンドブラシ、デンマンブラシなど |
| スタイリングブロー |
ストレートやカールに整える |
コテ(必要に応じて)、スタイリング剤 |
| 冷風仕上げ |
ツヤと持続力を与える |
冷風モード付きドライヤー |
このように、プロによるブローでは工程ごとに適切な技術と道具を駆使し、髪質やオーダー内容に応じて微調整されます。
例えば「巻き髪希望」の場合、ブラシで毛流れを作る段階で緩やかなウェーブを入れるか、仕上げにコテで強めのカールを足すなどの工夫がなされます。一方、「ストレート仕上げ」の場合は、髪のねじれをほどきながらブラシでテンションをかけ、ドライヤーの熱でクセを抑えつつまっすぐに整える技術が使われます。
気になる疑問のひとつは「巻くまでやってもらえるの?」という点です。美容室によっては、コテやアイロンの使用がセットメニューに含まれている場合と、追加料金が発生する場合があります。
また、所要時間もオーダー内容により異なります。目安としては、以下のような時間配分が一般的です。
| メニュー内容 |
所要時間の目安 |
| シャンプー+ドライのみ |
約20〜25分 |
| シャンプー+ブロー+ナチュラル仕上げ |
約30〜40分 |
| シャンプー+ブロー+巻き髪またはストレート |
約40〜60分 |
地域によっても多少の違いがあり、都市部ではスタイル完成度が重視されるため、時間をかけて丁寧に施術する傾向があります。一方で、地方では時短重視や価格重視の傾向が見られることもあります。
「乾かすだけ」では満足できない方にとって、美容室のブローはプロのテクニックと提案力が光る重要な施術工程です。毎日のスタイリングが楽になるだけでなく、髪の健康を保ちつつ、理想の仕上がりに近づける手段として利用する価値があります。
「セット」と「ブロー」の違い、アイロン使用はどこまで含まれる?
美容室のメニューで混乱しやすいのが「ブロー」と「セット」の違いです。どちらも仕上げに関わる施術ですが、その内容や目的には明確な違いがあります。
まず、「ブロー」はドライヤーとブラシを使って髪の流れを整え、ツヤを出す自然な仕上がりが中心です。アイロンを使う場合もありますが、これはあくまで補助的な使い方で、全体をコテで巻くような工程は「セット」に分類されるケースが多いです。
一方で「セット」は、結婚式やイベント前などに利用されることが多く、アイロンで巻いたり、スプレーで形を固定したりと、特別感のあるスタイルが求められる際の仕上げです。ヘアアクセサリーの装着やアップスタイルなどもセットメニューに含まれます。
違いを明確に理解するための比較表は以下の通りです。
| 項目 |
ブロー |
セット |
| 主な目的 |
自然なまとまりとツヤのある仕上げ |
特別なスタイルの固定と演出 |
| 道具の使用 |
ドライヤー、ブラシ、必要に応じて軽くアイロン |
アイロン、ヘアスプレー、ピン、飾りなど |
| 料金の相場 |
約1,500〜3,000円(地域・店舗により異なる) |
約3,000〜6,000円以上(スタイルや長さにより変動) |
| 所要時間 |
約20〜40分 |
約40〜60分以上 |
| 提供されるシーン |
日常の仕上げ、カット後など |
結婚式、パーティー、成人式、就活など特別な日 |
また、予約時に「ブロー希望」と伝えた場合、基本的にはナチュラルな仕上げが前提です。巻き髪などを希望する場合は「セットメニューに変更される可能性があるか」を事前に確認するのが安心です。
この違いを把握しておくことで、「アイロンで巻いてもらえると思っていたのに追加料金がかかった」といったトラブルを避けることができます。美容師とのコミュニケーションが円滑になることで、希望に近いスタイルが実現しやすくなります。